第21回開催レポート

TOP月例会第21回開催レポート

開催日時

2024年04月15日(月)18時〜21時

場所

シソーラス株式会社長野DXセンター

テーマ

NICOLLAP R5年度活動サマリー

NICOLLAP R6年度活動方針共有&R6年度プロジェクト紹介

参加人数

60名

今回は、2024年度初の月例会でした。会場には60名ほどの方々に集まっていただき、活気にあふれる月例会となりました。

今回は、NICOLLAP代表理事 荒井雄彦氏に、2023年度(令和5年度)のNICOLLAPの活動を振り返り、2024年度(令和6年度)の活動方針の共有とプロジェクトの紹介をお話しいただきました。
NICOLLAPは2019年5月21日に登記し、今年で創立5年になる組織です。

創立当初は信州ITバレー構想を基点とし、善光寺門前界隈を拠点として、内閣府の提唱する「Society5.0」を体現するまちを目指してきました。

ITと地元産業がコラボレーションにより生まれる新しい産業のための土壌として存在し、事業を起こしたり、プロジェクトを支援したりしています。

2023年度までのNICOLLAP活動例を紹介します。

「地域共創ラボ」
2019年NICOLLAPの設立と共に、日本ユニシス(現BIPROGY)が持続可能な地域づくりやイノベーション創出の拠点として開設しました。地域共創ラボでは、信州ITバレー構想を背景に、地域で活躍するプレイヤー同士の交流を図り、新しいもの創出の場づくりをします。

「チャレンジ白馬」
長野県白馬村の産学官の共創事業体として、BIPROGYが地域活性化DXサービスを活用した実証実験を行いました。BIPROGYが提供した住民と観光客向けのプラットフォームアプリでは、白馬村内の飲食施設の予約や小売店への送客、AIオンデマンド交通サービスと連携した乗り合いタクシーの予約などを可能にしました。

「スタートアップ支援事業」
内閣府が提唱する「世界に伍するスタートアップ・エコシステム」を背景に、長野市における起業家を生み出すための支援や環境づくりを行うことで、ユニコーン企業の創出につながる環境をつくる取り組みです。

他にも、シシコツコツ(DX人材育成・誘致事業)や、NAGANO-OIC(「信州ITバレー構想」オープンイノベーションチャレンジ)、地域版SOIP(スポーツオープンイノベーション推進事業)など、様々なプロジェクトを行ってきました。

これまでの活動を受け、今期は、初期のNICOLLAPの構想から再定義し、善光寺門前界隈を拠点としつつ、ユニコーン企業ではなくゼブラ企業を生み出していくことを方針としていくとお話しされました。まちをデザインするという点においても、「エコシステム」をデザインするという方針で活動していくそうです。

そして、今期NICOLLAPが計画しているプロジェクト5つを紹介いただきました。

① 日日耕日(にちにちこうじつ)
持続可能な観光地をつくるため、観光消費を上げるだけでなく、観光を受け入れる地域を持続可能な状態にしていくプロジェクトです。

② SOIPの促進
スポーツチームを基点としたオープンイノベーションを促進し、スポーツというプラットフォームを活用して地域と関わり、新しい事業を生み出していく取り組みです。

③ 長野駅―善光寺間の中央通りをウォーカブルに
長野駅から善光寺までの中央通りをウォーカブルにしていく取り組みです。
中央通りは荒井氏が長野に移住するきっかけでもあり、ウォーカブルにすることで、まちなかを歩く人々が出逢い、化学反応が起こるとお話しされました。また、まちをウォーカブルにすることでゼロカーボンへの貢献や、まちの人々のヘルスケアへの貢献が見込めると話されました。

④ まちの防災
住民起点で、まちの防災がどうあるべきかを探究し、住民が防災をデザインしていく取り組みを行っていきます。

⑤ 多文化共生の地域づくり
人口減少の中で、海外の人の受け入れが必要となっていることに加え、多様な文化が交わることで化学反応が起き、イノベーションが生まれるのではないかと荒井氏は話しました。色々な地域の人が住みよい場所をつくっていく取り組みです。

荒井氏は、今後は、信州ITバレー構想の次をデザインしていく必要があるとお話しされました。
また、地域住民や地域の学生の地域に対する想いから課題を提起し、仮説検証を繰り返していく、という一連の流れをITプラットフォーム上で行っていくことで、データを蓄積し、次のステップを見出す流れをつくることも重要であると話されていました。

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