第15回開催レポート

TOP月例会第15回開催レポート

開催日時

2023年10月16日(月)18時〜21時

場所

シソーラス株式会社長野DXセンター

プレゼンテーター

テーマ

「カフェ、フェス、ビレッジ〜地域おこしから廃村を活用した理想のコミュニティづくりへ〜」

「善光寺門前界隈での“まち畑プロジェクト“」

参加人数

22名

今回は、アフリン・ケイラ氏(こしかけカフェ シェフ・活動家)、真田大介氏(こしかけカフェ バリスタ)、佐倉弘祐氏(信州大学工学部建築学科助教)及び佐倉ゼミメンバーの皆様をお迎えしました。

はじめに、長野県飯綱高原でこしかけカフェを経営されているケイラ氏と真田氏に、「カフェ、フェス、ビレッジ~地域おこしから廃村を活用した理想のコミュニティづくりへ~」をテーマにお話しいただきました。

「こしかけ」はきのこを指し、きのこ菌のように人と人とのつながりを広げていくことを目指しているそうです。
こしかけカフェでは、「環境と食に関する妥協のないサービスとものづくりを通して、人と人とのつながりを生み出し、かけがえのない居場所を提供する」という事を目標に掲げ、地域のコミュニティを広げ、深める様々な活動を行っています。

ケイラ氏と真田氏は、人と人とのつながりを生み出し、地域コミュニティを育む場として、野外フェス「森のこしかけ」を開催したそう。
ケイラ氏は、アートとは自己表現であり、森のこしかけでは誰もがアーティストとなって自己表現を披露しあうショーケースなのだと話されていました。
カフェ、野外フェスと活動の幅を広げているケイラ氏と真田氏が、今後、目指す姿は、それぞれの家に住みながらも足りないことを補い合う地域コミュニティ「Eco Village」をつくることだと話されました。

真田氏は、都会の喧騒から離れ、安らぎを求めて長野県飯綱高原へ来たという自信の経験から、飯綱高原という地で地域社会の豊かさを追求できるのではないかと考えているそうです。

後半は、信州大学工学部建築学科助教である佐倉氏に、「善光寺門前界隈での“まち畑プロジェクト“」についてお話しいただきました。

佐倉氏は、善光寺門前界隈の空き地を再生し活用するまち畑プロジェクトを行っていらっしゃるとのこと。 “まち畑”とは、コミュニティーガーデンのような存在ですが、畑としての利用だけでなく、その地域のニーズに応えた用途を付加した場所であると話されました。

現在、まち畑プロジェクトは、空き家と空き地を一緒にリノベーションする「すけろくガーデン」、古民家でフランス料理店を営むla rencontre(ラ・ランコントル)の裏の空き地を活用する「la rencontreの裏庭」、佐倉氏の自宅の庭で近隣住民との交流を目指す「ヤギのいる庭」の3か所を拠点として活動されているそうです。

それぞれ、地域住民を呼び込み共に活動出来る場所、観光客の集客に適している場所、近隣住民との繋がりを深めることが出来る場所など、まち畑プロジェクトによって見えてくる空き地の性格があると話されました。

今後は、まち畑プロジェクトの拠点を増やし、畑や地域のための場所として土地を耕すだけでなく、そこで行われる活動やイベントの提案もしていくことが持続的な利用に繋がると話されていました。

また、NPO法人を設立し、まちと宿、飲食店、マルシェなど新たな“まち×何か”の創出をしていきたいと考えているそうです。

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