第19回開催レポート
開催日時
2024年02月19日(月)18時〜21時
場所
シソーラス株式会社長野DXセンター
プレゼンテーター
伊藤葵 様(須坂高校3年)・沼田豊輝 様(須坂創成高校3年)・井上陽介 様(一般社団法人 信州古民家再生プロジェクト代表理事)
小境士道 様(日本大学高校 探求創造学科GPコース 1年)
テーマ
「高校生による地域活性化」
「長野の魅力を全国・世界へ」
参加人数
15 名
今回は、長野日本大学高等学校探究創造学科GPコース1年 小境士道さん、長野県須坂高等学校3年 伊藤葵さん、長野県須坂創成高等学校3年 沼田豊輝さん、一般社団法人信州古民家再生プロジェクト代表理事 井上陽介さんをお迎えしました。
はじめに、長野日本大学高等学校(以下「長野日大高校」)の小境士道さんがつくるフリーペーパー「HENTAI NAGANO」についてお話ししていただきました。
小境さんは、長野日大高校の中でも自分の好きをプロジェクトにするGP(グローバルプロジェクト)コースに所属し、長野県の魅力を全国・世界に広めることを展望として活動されています。また、『長野』を日本が世界に誇る『NAGANO』へ。をコンセプトにした部活「世界部」にも所属し、「長野から世界」を目指して世界に通用するNAGANO作りに取り組んでいます。
小境さんが、現在、行っているプロジェクトは、長野県のディープな情報をまとめたフリーペーパーをつくることと、世界に向けてSNSを使った魅力発信を行うことだと仰っていました。
小境さんが好きな長野県や、長野県の魅力を知ってもらい、そして長野県に来てもらい、移住に繋げ、長野県を盛り上げていきたいと話されました。
「HENTAI NAGANO」では、長野をこよなく愛する人を「HENTAI」と称し、長野県の様々なHENTAIを特集しているそうです。
人を特集することで、その場に行かなければ出会えないという状況を作り出すことが出来るとのこと。
小境さんが、現在のプロジェクトを始めるきっかけとして、自身の出身地である飯山市を多くの人に知ってもらいたいという思いがあったそうです。しかし、まずは長野県が元気にならないと飯山市も元気にならないのではないかと考え、現在の活動に至っているとお話されました。
今後の活動予定は、フリーペーパーの資金集めを開始し、今年の8月に第1号を発行、10月には第2号を発行したいと仰っていました。また、SNSを活用し、長野県に来たことが無い人や、まだ長野県の魅力を知らない人に向けた発信もしていきたいとお話しされていました。
後半は、長野県須坂高等学校3年の伊藤葵さんと長野県須坂創成高等学校3年の沼田豊輝さん、一般社団法人信州古民家再生プロジェクト代表理事 井上陽介さんに、高校生による地域活性化についてお話ししていただきました。
伊藤さんと沼田さんは、須坂市地域おこし協力隊としても活動している井上さんと共に、Let’s try projectという団体で活動してきました。
Let’s try projectでは、高校生の視点から興味や関心のある事を企画し、開催・運営するという側面と、大人の視点から高校生の実行力を借り、地域活性化を促進するという側面を持っているそうです。
高校生は自分たちのやりたいことの実現ができ、大人は高校生の力を活用して地域活性化が出来るという相互利益があるとお話されていました。
これまでの活動として、高校生の居場所「coto²(コトコト)」という施設を開設し、運営しているそうです。
地域に高校生の居場所が無く、放課後に過ごせる場所が欲しいという高校生の声と、まちに沢山残る古民家の活用をしたいという井上さんの思いを共に叶えるため、coto²の開設に至ったと話されました。
古民家の改装には高校生も取り組み、放課後や休日、長期休みを使い、1年間かけて少しずつ進めていったとのことです。現在は、席が全て埋まるほど、高校生に人気の施設となっているそうです。
さらに、地域の高齢者に向けて高校生が教えるスマホ講座や、高校生自らが企画・運営するイベントの開催など、高校生と大人がそれぞれの視点と実行力を持ち合い、様々な企画を行っているとお話されました。
Let’s try projectの特徴として、高校生視点の興味や関心は積極的に声に出して共有するものの、大人視点の地域活性化を促進したいという思いは高校生には伝えていないのだそうです。
高校生には、地域活性化を意識させないことで、純粋な興味関心から企画・実行ができ、多くの高校生がプロジェクトに関わることができているとのこと。
今後は、これまでに開設した施設などの拠点を活用し、高校生スマホ講座や地域イベントの企画・開催に加え、地域主催のイベントへの参加もしていきたいと話されていました。
その為には、更に地域に関わることや、プロジェクトの認知度を上げること、地域と企業の協力を増やすことなど、外部の協力が、今後の課題として残っているそうです。