2024.03.10

ビッグデータで市民と共に創る、未来のまちづくりを考える

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ここ数年、日本でもスマートシティ構想が掲げられ、全国の自治体で施策が展開されています。しかしながら、地域住民にとってその施策が本当に”生活の質”の向上に繋がっているのだろうか?地域の事業者にとって付加価値を生み出せる基盤が整っているのだろうか?といった疑問を感じている方も多いのではないでしょうか?
その疑問を解消していくためには、スマートシティ構想をその地域の住民や事業者起点で考え、いまどうなっているのか?将来どう在りたいのか?をデザインしていくことが必要です。
今回は、都市空間から収集できるデータを利活用し、まちの現状を知り、未来を科学的にシミューレションできるプロジェクトチームを、長野県内の産学官連携で立ち上げていきたいとの思いから企画しました。
東京大学 先端科学技術研究センターよりビッグデータやAIを用いた建築・まちづくりの専門家である吉村有司先生、医学博士で都市とウェルビーイングの研究をされている古賀千絵先生をお招きし、長野県のスマートシティの在り方、市民共創型のまちづくりについて共に考えていく機会にしたいと思います。

【開催概要】
日時:2024年3月14日(木)15時 〜 17時 終了後交流会あり
場所:シソーラス株式会社 DXセンター 
参加費:無料
主催:長野県、企画・運営:NICOLLAP

お申し込みはこちら

【こんな人におすすめ】 
自治体におけるまちづくり推進担当者
都市政策・地域デザインに関する研究者、学生
長野県のまちづくりに関わる事業者
スマートシティ推進に関わる担当者(自治体、民間問わず) 

【Agenda】

15時00分 〜 15時30分 AI・ビッグデータを活用した”まちづくり”のこれから
講師:吉村 有司(よしむら ゆうじ)東京大学 先端科学技術研究センター 特任准教授

愛知県生まれ、建築家。2001年よりスペインに渡る。ポンペウ・ファブラ大学情報通信工学部博士課程修了(Ph.D. in Computer Science)。バルセロナ都市生態学庁、マサチューセッツ工科大学研究員などを経て2019年より現職。ルーヴル美術館アドバイザー、バルセロナ市役所情報局アドバイザー。国内では、国土交通省まちづくりのデジタル・トランスフォーメーション実現会議委員、東京都「都市のデジタルツイン」社会実装に向けた検討会委員、第 19 回全国高等専門学校デザインコンペティション創造デザイン部門審査委員長などを歴任。主なプロジェクトとして、バルセロナ市グラシア地区歩行者空間計画、ビッグデータをもちいた歩行者空間化が周辺環境にもたらす経済的インパクトの評価手法の開発など。データに基づいた都市計画やまちづくりを行う、アーバン・サイエンス分野の研究に従事。

15時30分 〜 15時45分 ※参加者ディスカッション

15時45分 〜 16時15分 疾病を予防するゼロ次予防な”まちづくり”の在り方

講師 古賀 千絵(こが ちえ) 東京大学 先端科学技術研究センター 特任助教
千葉大学大学院医学薬学府先進予防医学共同専攻修了、博士(医学)。シャリテ医科大学(ベルリン)研究員、千葉大学予防医学センター特任研究員を得て現職。専門は社会疫学で、暴力の社会的決定要因の解明を進めている。現在は、都市とウェルビーイング、暴力、ストレスの関連について研究を展開。

16時15分 〜 16時30分 ※参加者ディスカッション

16時30分 〜 17時00分 長野県が推進する「長野県スマートハイランドデータ連携基盤」の紹介とその有効活用の道を探る

講師:長野県 企画振興部 DX推進課

県民生活向上に資する新たなサービス創出を目指すため、県や県内市町村等のあらゆる団体が個別にデータを取得・保有している現状を踏まえ、データ収集側でデータを標準化・統一化でき、かつ県及び県内全77市町村が活用できるデータ連携基盤を県が構築しました。
今後、このデータ連携基盤を有効活用していく上で何が必要か?その課題感等や事業者としてのニーズを探索すべく、参加者の皆様とのディスカッションも交えて考えていく時間にしたいと思います。

17時00分〜18時00分 参加者同士の名刺交換・交流会