デンマークは今でこそ「サステナブル先進国」として注目されていますが、それは決して短期間で意図的につくられたものではありません。
自然との共生や地域社会を大切にする暮らしの積み重ねが長い歴史を経て形づくられ、その延長線上に今の姿があります。
近年では、再生可能エネルギーの徹底した導入や循環型社会へのシフトに加え、デジタル先進国としてのICT活用、観光政策や都市空間デザインにおける環境配慮など、さまざまな分野で先進的かつユニークな取り組みを行っています。都市計画や建築の場では、空気や光といった環境要素をデザインに取り込み、観光の分野では持続可能性を軸にした地域づくりを推進しています。
こうしたデンマークの実践から、私たちは何を学び、それをどう活かせるのか。
人口減少や気候変動、観光のあり方、そして地域のレジリエンス、多様な課題に直面する長野にとって、その知恵は大きな示唆を与えてくれるはずです。
本イベントでは、デンマークを拠点に環境設備エンジニアとして国内外で活躍する蒔田智則さん、日本におけるサーキュラーエコノミーの実践・普及活動の第一人者である安居昭博さんをゲストに迎え、デンマークのまちづくりと長野の未来をつなぐヒントを参加者のみなさんと共に考えます。
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日時:2025年9月29日(月)17時−19時、交流会:19時−21時
場所:長野市権堂町2312-1 Thesaurus
参加費:無料(交流会参加者は2,000円)
お申し込み:peatixより
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【ゲスト紹介】

蒔田 智則さん
エネルギーデザインの視点からさまざまな建築プロジェクトに携わる環境設備エンジニア。ロンドンの歴史的な街並みに魅了され渡英し、歴史的建造物の保存や改修について学ぶ。デンマーク人との結婚を機にデンマークへ移住後、デンマーク工科大学院にて建築環境工学修士課程を修了。2017年より現在の職であるhenrik-innovationに加わる。デンマークを中心に様々な建築プロジェクトに携わる。 コペンハーゲンの運河沿いに建設予定の「ウォーターカルチャーハウスコンペティション」では、隈研吾建築都市設計事務所率いるデザインチームの一員として最優秀賞を受賞。プロジェクトには、エネルギー消費、室内環境及び長期持続可能性の観点から、建物のコンセプト作りに貢献した。

安居 昭博さん
1988年生まれ。Circular Initiatives&Partners 株式会社 代表取締役。京都市委嘱成長戦略推進アドバイザー。ドイツ・キール大学「Sustainability, Society and the Environment」修士課程卒業。2021年、日本各地でのサーキュラーエコノミー実践と理論の普及が高く評価され、「青年版国民栄誉賞(TOYP2021)」にて「内閣総理大臣奨励賞(グランプリ)」受賞。
建築・食・ファッション・イベント業界など幅広い企業や自治体のほか、「京都音楽博覧会」や「森、道、市場」等の音楽イベントにも企画・ディレクション・アドバイザーとして関わり、サーキュラーエコノミーの実践的仕組みづくりを進める。2023年より開催されているカンファレンスイベント「都市と循環」の共同発起人。2022年、梅酒の梅の実、生ハッ橋、酒かす、おから、レモンの皮など、京都の副産物・規格外品を活用し、福祉作業所と製造連携し「京シュトレン」を開発するお菓子屋「八方良菓」を創業。2023、2024年度、京都精華大学 非常勤講師。アドバイザーを務める「黒川温泉一帯地域コンポストプロジェクト」が「サステナアワード2020」にて「環境省環境経済課長賞」を受賞。著書に「サーキュラーエコノミー実践ーオランダに探るビジネスモデル(学芸出版社)」
【イベント概要】
日時:2025年9月29日(月)17時−19時、交流会:19時−21時
場所:長野市権堂町2312-1 Thesaurus
参加費:無料(交流会参加者は別途2,000円)
①インスピレーショントーク
17:00-17:30 蒔田智則さん自己紹介 & デンマークがサステナブル先進国になった歴史的背景とこれから
17:30-18:00 安居昭博さん自己紹介 & いま安居さんがデンマークに注目している理由
②トークセッション
18:00-19:00 蒔田智則さん、安居昭博さんとのクロストーク(ファシリテーター:nicollap代表 荒井)
テーマ:建築、食、場づくり、防災、etc
③交流会
19:00−21:00 参加者同士のネットワーキングタイム
参加費:2,000円(2ドリンク+フード)